トップメッセージ

  • 先人に学ぶ様々な想い

    ―「桜・歴史・未来」にかけて―



    〈サクラ・さくら・桜〉

     王朝の歌人・在原業平(ありわらのなりひら)は、「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」と()んでいますが、「サクラ」の語感からは桜咲く春の季節のみならず、それは見る人・聞く人にとって、なんとなく心せわしく心ときめく、浮き浮きとした気分にかられることではないでしょうか。
     一方で、「徒然草(つれづれぐさ)」には「花はさかりに 月は(くま)なきをのみ 見るものかは」なる兼好法師の言葉が出てきます。即ち、桜は満開のとき、月は満月のときだけが良いとは限らないし、又、常にそうとはならない。
     人生もこれと同じで、いつも花なら満開、月なら満月とはならない。雨や風や雪や、様々な障害があるからこそ、人間にせよ企業にせよ、勿論、小生自身としても努力あるのみです。
     そうした意味からも、明治40年(1907)、櫻(さくら・サクラ)の商標を商標法により登録した先人の慧眼(けいがん)には敬意を表するのみです。





  • 「江戸名所圖會」本町薬種店(いしや市左衛門店)
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  • 〈歴史〉

     先人の名言の1つに「賢者(けんじゃ)は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ(ドイツ・ビスマルク)」とあります。一方で小生は僭越ながら「凡者(ぼんしゃ)は双方(歴史・経験)から未来を学ぶ(日本・松本謙一)」と信じて、日夜、精進(しょうじん)を重ねております。
     想えば、慶長年間、泉州堺で薬種商を営んでいた先祖が江戸・日本橋本町へと出てきて連綿と商いを重ねて400年余と言われます。そして、この数十年、サクラ・グループとして敢然(かんぜん)と「グローバル化」に挑戦し、今や米国・欧州・中国にも法人を持つ迄に至りました。

  • 関東大震災後の新社屋(資)いしや松本器械店
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  • 〈未来〉

     今や「〝未来への目次を書ける企業″になろう」を合い言葉に、更なる「グローバル化・ハイテク化」の具現化を目指して、努力を重ねています。



    〈結びにあたり〉

     3つの「心」―即ちこれからも「利他の心」「協業の心」「ユーモアの心」を大切に進んでいきたいと思います。

  • 昭和58年(1983年)完成。東京本社ビル
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