歴史的資料を展示



 1983年に伊藤喜三郎建築研究所の設計により建築されたサクラグローバルホールディング株式会社本社ビルの1階・2階部分の改装が、40年ぶりに清水建設株式会社によって施工されました。改装アドバイザーとしてお願いした同研究所の特別顧問の伊藤一章氏の建築コンセプトとして、来客も社員も気持良く利用でき、更に「サクラの歴史を識る場」とする事が掲げられ、「いわしや」から始まり、「サクラ」に受け継がれる歴史のあゆみが、一目でわかるようにいくつか展示品コーナーが設けられています。
 らせん階段をあがった視界の広がる2階のロビーには、松本家15代松本福松、16代松本善治郎の胸像が飾られ、その右側には、いわしやから始まる「サクラグループのあゆみ」の展示コーナーが設置されています。会議室の中には、貴重な江戸、明治時代の広告やグローバルに拠点を展開した17代松本謙一の偉業の数々が陳列されています。
 1階には、顕微鏡や鋼製小物類など、以前扱っていた製品が「継承~サクラ製品の歴史」として展示棚に陳列され、時代の変化と共に歩んだ製品の歴史を見ることができます。


■サクラグローバルホールディング株式会社に展示されている
 サクラグループの歴史を伝える品々


  • 江戸、明治時代の広告

  • サクラグループのあゆみ

  • 顕微鏡や鉗子など、以前取り扱っていた製品を展示
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本町通り歴史探訪



 日本橋本町は、徳川家康が最初に地割りを行った江戸の中心的地域です。江戸初期、サクラグループの業祖が日本橋本町に店を構えて以来、この地を拠点にグローバルに活動を拡げています。
 サクラグローバルホールディング株式会社の前の「本町通り」は、江戸城内と下町を結ぶ常磐橋から浅草、日光へ続く道で、大店が軒を連ねる江戸一番の目抜き通りでした。現在では、随所に建てられた碑がその歴史を伝えています。