過去の取扱製品

サクラグループが明治、大正、昭和に販売していた製品、広告、カタログ、目録や
株式会社いわしやサクラが保管する資料です。(一般公開はしておりません)

明治以前

  • 外科道具目録(価格表)
    天保年間版
    江戸本町三丁目 薬種問屋 本家
    いわしや市左衛門 発行
    「右之外御誂御望次第」と「損じ直し」とあり。特別注文や修理、補修も行っていた。
  • 江戸本町三丁目 唐物問屋
    いわしや藤右衛門 広告
    寛永十年(1633年)
    和漢のほか、長崎の広瀬氏製造の医療器械を広告に載せている。広瀬氏は長崎の鋏職人で南蛮流外科器械を製造。
  • 「江戸買物獨案内」
    いわしや市左衛門の広告
    文政七年(1824年)
    調痢丸は腹下し等胃腸回りの疾患に効く・錦袋子は中国明から渡来した。毒消し・白龍香は切り傷に効用などの薬剤と器械が看板に書かれている。
  • 「諸國萬買物調方記」
    鰯屋市左衛門の広告
    元禄五年(1692年)
    いわしやの営業活動の古い記録。
  • レ-ベンフックの顕微鏡
    1675年
    オランダ国デルフト市。世界最初(1675年)の顕微鏡と言われている。松本謙一会長がオランダ出張の折、購入したもの。
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明治 1868年〜

  • 松本儀兵衛、號いわしや
    荷印ドンジュウ
    明治二十六年(1893年)
    専売特許九九二号「改良烙白金」発売広告。使用法、改良考案の趣意書も記されている。
  • 分析所の器械目録
    明治四年辛羊(1871年)三月
    太政官出納司が代金四百両でハルトリより横浜で買入と記されている。
  • 日本最古の醫療器械圖譜
    明治十一年(1878年)発行
    巻頭には大日本帝国醫療器械とあり、各国薬品問屋及理化学医療器械 東京本町三丁目十八番地鰯屋本店 松本市左衛門とある。
  • 醫療器械價表
    明治二十五年(1892年)八月
    東京市日本橋區本町三丁目
    松本儀兵衛 商號いわしや 荷印ドンジュウ
    営業品目は醫療、顕微鏡的験査諸、獣醫、理學、化學、製薬、調剤、蠶種検査(かいこ)各器械を扱っていた。
  • 顕微鏡用法指針及び
    結核菌検査指針
    明治二十六年(1893年)三月
    鰯屋 松本儀兵衛 発行
    営業種目の脇に右一切誠心誠意ヲ以テ販賣仕候とあり。
  • 醫科器械目録 第十五版
    明治四十二年(1909年)発行
    合資會社いわしや松本器械店 東京市日本橋區本町三丁目十二番地。代表社員 松本福松 各ページ上部に東京鰯屋松本器械店とあります。戦災後に九大の赤岩八郎先生から御恵贈頂いたものです。
  • 顕微鏡的験査器械目録
    明治四十四年(1911年)三月
    合資會社いわしや松本器械店
    表紙には東京鰯屋松本器械店とあり、検査器械カタログでは第一号顕微鏡、血液検査、細菌培養、解剖器械、孵卵器、殺菌器などが掲載されている。
  • 圓筒式消毒装置
    醫科器械目録 第十五版
    明治四十二年(1909年)発行に掲載
    掲載した品物の大きさは、直径三尺、奥行四尺、構造は鐵製二重周壁、外部は毛布及木材を以て包闈し、温の放散を防ぐとあり、品物によっては前後両面に扉がある製品もあった。
  • いわしや松本器械店の店前より、
    平山氏消毒車の出荷風景
    明治三十七年(1904年)頃
    大きさは直径三尺、奥行き三尺、鐵製と銅製、移動容易で市町村及大工場等と日露戦役に際し多数戦場に搬送されて、衛生上好結果を得たとある。
  • 松本式蒸汽消毒器
    醫科器械目録 第十五版
    明治四十二年(1909年)発行に掲載
    内径二十二糎、深さ三十六糎、櫻式蒸汽消毒器があり、松本式に改良を施し消毒後被消毒品の乾燥を速くする装置を増加した器械もあった。
  • 用水消毒釜
    日本最古の殺菌水装置
    明治二十六年(1893年)
    本釜は水中の傳染病毒其他凢ての有機体を確実に消毒するを得とあり、明治末期まで広く使用されたとある。
  • 乾燥装置附蒸汽消毒器
    醫科器械目録 第十五版
    明治四十二年(1909年)発行に掲載
    繃帯品の湿潤を避けるため、構造を工夫して製作された。
  • 殺菌水装置と
    シンメルブッシュ氏煮沸消毒器
    醫科器械目録 第十五版
    明治四十二年(1909年)発行に掲載
    手術前の手洗いと手術器械の消毒に使用。
  • コッホ氏蒸気殺菌器
    醫科器械目録 第十五版
    明治四十二年(1909年)発行に掲載
    本直径三十糎、高さ七七糎と孵卵器 内法三五糎、高さ四五糎。
  • 義手足談
    松本福松著
    合資会社いわしや松本器械店発行
    明治三十八年(1905年)
    義手義足の解説書。図入りで詳しく解説している。
  • 櫻印刀類及び櫻印鋼製小物
    数多くの種類があります。一例として、刀類・ピンセット(鑷子)、剪刀(はさみ)、止血鉗子、持針器、縫合針、脊髄手術要具、骨手術器械、鈎類、注射器、注射針、内蔵・胸部・胸廊成形・門脈手術器械・前田、岩原氏骨髄手術要具・田北式連続胃鉗子・櫻式門脈手術器械・産婦人科手術器械子宮卵管造影用導子付鉗子・三宅氏胃状子・津田氏胃鉗子など。
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大正 1912年〜

  • 城井式石油燈孵卵器
    醫科器械目録 第十七版
    大正二年(1913年)発行に掲載
    石油燈を用いて温度調節をしている。従来の瓦斯燈を用いた瓦斯調節器と異なる事なしとある。孵室内法三十五糎、高さ四十五糎、銅製。
  • エムカテラ顕微鏡
    大正三年(1914年)発売
    国産顕微鏡100年展に展示され、2014年に重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録。翌年、国立科学博物館で開催された「国産顕微鏡100年展」に展示された。右は、新臺發賣記念の当社カタログ。
  • エムカテラ顕微鏡
    大正三年(1914年)発売
    大正三年(1914年)から世に出し、大正四年に陸軍衛生部のアドバイスに従い、鏡台、レンズともライツ型からツァイス型への転換を図った。また、光学研究所を開設し性能向上、技術革新を進めた。
  • 助産及看護用品目録
    大正十二年(1923年)頃
    合資会社いわしや松本器械店 さくらのいわしや 産婆要具セット各種。簡便蒸汽消毒器 四號繃帯貯槽把手附一
  • 細菌學器械目録
    大正十五年(1940年)七月
    エムカテラ顕微鏡・シャンツェ氏ミクロトーム・マイノット氏自動ミクロトーム・城井式石油燈孵卵器・コッホ氏蒸汽殺菌器・高圧消毒器銅製・大谷氏水力振盪装置。
  • 醫科器械目録
    合資会社いわしや松本器械店
    さくらのいわしや 繃帯材料消毒器 角型蝶番式・シンメルブッシュ氏蒸汽消毒器、高壓蒸汽殺菌器・松本式蒸汽消毒器・煮沸消毒器・エムカテラ無影照明燈・いわしや松本薬品部の広告が掲載されている。
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昭和 1926年〜

  • 国産千代田顕微鏡
    千代田顕微鏡は発売直後の昭和九年(1934年)合資会社松本製作所を合資会社千代田製作所と改称し、翌年三鷹村に工場を新設千代田製作所井の頭工場と命名した。昭和十六年(1941年)千代田光学工業株式会社とし増産要請に応えた。
  • 繃帯材料消毒器
    醫科器械目録 第十一號
    昭和十年(1935年)
    角型蒸汽用 蝶番締め付け型 鉄製 壓力計及検温器付属。内法間口66㎝ 高さ90㎝ 奥行60㎝
  • 櫻式改良型高圧蒸汽消毒器
    昭和三十年前後(1955年)
    全面操作式 鉄板製二重壁 放射線状締金具付 高熱滅菌空気吹込による迅速乾燥 内面亜鉛メタリコン吹付 スタットボルト式 鑵体水圧試験4㎏ 制限圧力2㎏
  • 日本橋本町の本社社屋 展示場
    昭和三十五年(1960年)
    昭和三十五年(1960年)七月、日本橋本町の本社社屋完成。2階と3階に展示場を設けた。2階はサクラ印の手術室器材の手術台・手術無影灯・電気メス・煮沸消毒器強力吸引器・低圧吸引器などが展示され、3階には検査室関係機器の孵卵器・乾熱滅菌器・定温乾燥器・写真顕微鏡ポリフォト・電気恒温水槽・ミクロトーム自動研磨機・包埋装置ロータリー・パラフィン溶融器・パラフイン伸展器などが展示された。
  • 繃帯材料高圧蒸汽消毒装置
    昭和38年頃(1963年)
    埋込型8連接 周フランジ式。 写真は慶応義塾大学医学部付属病院様納入品。実用新案締付ジャッキ装置 一軸操作式 収納は27㎝丸型カスト 12個18個24個用
  • サクラグループの歴史を伝える冊子
     
    左から『サクラ精機百二十年史』『千代田顕微鏡の歴史』『サクラ精機150周年記念誌』
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